想起集合について
想起集合とは、
消費者が選択行動の際、考慮する可能性のある商品やブランドの集合。
のことをいい、消費者の想起集合(evoked set)に入ることは、
ブランド形成におけるもっとも重要な尺度と言われている。
世の中には、既知未知に関わらず、無数のブランド、無数の商品があるが、
消費者はもちろんそのすべてを知っているわけではない。
ある商品が欲しいと思ったときに、無数のブランドの中から一部を無意識に想起し、
その中から購入検討に入っていく。
つまり、想起集合に入らなかったブランドは、
選択される可能性、いわんや検討される可能性すらないと言える。
この想起集合に入るためには、
コンタクトポイントを増やすことが有効だと言われる。
例えば、外出すると屋外広告、交通広告を目にし、
新聞、雑誌、TVを見れば、グラフィック広告やCMを目にし、
ネットすれば純広告と接触し、友人とコンタクトしようとすると、
FacebookやTwitterで広告を目にする、、、など。
これは一例であるが、オンラインキャンペーンを展開するときにも
様々な媒体に出稿して一気に露出を増やし、フリークエンシー(接触頻度)を上げる、
というのは、意図せずとも普通に行われる、出稿の手段である。
しかしながら、広告主としては純広告を出稿する以外にも、
よりブランディング効果を高めるため、
常時ブランドと接してもらえるような施策を求めるものである。
例えば、コカ・コーラの「コカ・コーラ パーク」。
これはコカ・コーラが運営するポータルサイトであるが、
サイトオープンから4年弱で、会員数1,000万人を突破して
昨今話題にあがっているものである。
有力SNSや異業種企業とのコラボ企画の実施や、プロスポーツ競技や
世界規模のスポーツイベントなど、コカ・コーラが関連する施策を
一般的なポータルサイトが提供する情報とともにコミュニケーションする
サイトである。(この取り組みの詳細は別途まとめたい)
ここまで、大規模で、予算をかけたものでなくとも
こういった取り組みは、デスクトップアプリやスクリーンセーバー、
スマートフォンにおけるアプリなど、手法としては多岐にわたる。
IKEAの試み デスクトップセット
さて、前置きが本文よりも長くなってしまったがwww、
今回注目したのは、IKEAのデスクトップセットである。
※リンク先からダウンロード出来る。
「デスクトップセット」とはあまり聞きなれないワードであるが、
要は、壁紙とデスクトップのアイコンがセットになっているものである。
デスクトップまで広告化されると、正直ウザい、という印象が邪魔して
壁紙以上のものは中々普及してこなかったような印象がある。
しかも、壁紙やスクリーンセーバーが純然たる広告として機能するかどうかは
また別問題となってしまう。。
しかし、今回のIKEAの事例では、収納機能のある家具を
その機能のままに、デスクトップに再現した素晴らしいものといえる。
新しい「EXPEDIT」という棚をモチーフとして使い、
デスクトップもきれいに整理しましょう、という意図が汲み取れる。
ゴミ箱やフォルダのアイコンを、IKEAライクなファイルケースや
収納ボックスへと置換することができるのである。
コンタクトポイントとして、やはりPCのデスクトップは魅力的なものであるし、
その接触回数は、凄まじいものになるだろう。
機能の訴求は、中々難しいものである。
実際に使ってみないと、分からないからである。
その点、この事例は普段「整理」の対象となるデスクトップにて、
まさに使って「体験」することが出来るということから
製品の訴求のみならず、ブランディングまで昇華した
素晴らしい事例と言える。
ま、ただ一つ問題なのは、インストールが面倒だ、ということである。
一体、、、どのくらい使われるのだろう。
via CoDe KNOCK




