「秋元康の仕事学」
最早言うまでもないが、おニャン子クラブやAKB48のプロデューサー、
「川の流れのように」「海雪」を始めとする作詞家、そして構成作家、
放送作家、大学教授、、、といった数多くの肩書きを持つ人、
それが秋元康氏です。
ここまでの地位に上り詰めるまでにどういった過程があったのかは
推し量るべくもないのですが、どういった思考法をしているのかは
興味があり、今回氏の著書を手に取ってみました。
一言でいうと、超絶テキトー人間で、究極の楽天家ということが分かりました。
もちろん、テキトーといっても、高田純次氏のそれとは異なりますが、
計画性を持たずに生きている、という意味では似たところはあるのかもしれません。
それにしても、氏の生き方、発想はやはり一貫したものがあり、
且つ独創的な気がします。ひとつひとつは誰でも思いつくようなものですが、
その組み合わせ方や、実行するタイミングが独特で、狙っても出来ない気がします。
本書のもととなったNHKの「仕事学のすすめ」の撮影時は
実際は2日に分けて撮影したものを、さも1日で撮ったかのように
見せて編集するので、2日とも同じ服を着るようにするらしいのですが、
秋元氏はそれでは面白くないと、同じスーツのジャケットのサイズだけを変えて
撮影に臨んだそうです。視聴者は誰も気付かないだろうが、
もしかしたら、少しきつそうにしている氏に気付くかもしれない。
それが楽しいんだそうです。。
この本の中には、我々のように日々企画をする人間にとっては
非常にタメになるワードが散りばめられていました。
例えば、
「企画とは自分の居場所をつくること」
「予定調和を壊す」
「記憶に残る幕の内弁当はない」
「今日死んでも後悔がないように」
「成功は、98%の運と、1%の努力と、1%の才能だ」
「自分も消費者であり、自分が面白くないものはヒットしない」
「自分が正解」
「根拠のない自信」
などがあります。
こうして見直してみると、思考の辿った過程がよくわかります。
人をよく観察し、人が予測出来ないことをし、
そのため、全部入りではなく何かに特化する事
それを全力でやり、あとは自分を信じ抜く事。
とでもなるでしょうか。
そして、章の間に入る、勝間和代氏との対談も面白かったです。
リサーチをまったくしない、秋元康氏と、リサーチからすべてを始める勝間氏。
対局にある二人の駆け引きが、臨場感あふれるかたちで文字に落ちていて
本文を飛ばして、この対談の部分だけを読んでしまうほどです。
移動中の飛行機で読んでしまえたほどなので、
週末にさくっと1〜2時間程時間が空いてしまったときにでも
是非読んでみてください。面白いです。

